さすがの藤原竜也★ゲキ×シネ『シレンとラギ』のかんたんレビュー
今回の客演は待ってましたの藤原竜也さんです。
細い華奢な身体に大きいつくりの派手なお顔。ハスキーボイスに独特のセリフ回し。
映画やドラマもいいけれどやっぱ舞台向きの役者さんですよねえ。
楽しみしてに映画館へ向かいました。
<シレンとラギ>
2012年4月~7月 東京は青山劇場、大阪は梅田芸術劇場にて公演
脚本/中島かずき 演出/いのうえひでのり
キャスト/ 藤原竜也 永作博美 / 高橋克実 / 三宅弘城 北村有起哉 石橋杏奈 / 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと / 古田新太 他
引き寄せられた二つの魂は、あらがうことの出来ない宿命に翻弄される―
北と南に国が隔てられた時代。
暗殺者の一族に生まれた伝説の女“シレン”(永作博美)。
シレンへ羨望の眼差しを向ける若き剣士 “ラギ”(藤原竜也)。
かつてシレンが殺めた南の王“ゴダイ”(高橋克実)が復活したとの一報が北に届く。
北の重臣“キョウゴク”(古田新太)から、ゴダイ暗殺の命が再びシレンに下る。
殺めたはずのゴダイが生きていたことに動揺するシレンの気持ちを悟ったラギは、自らシレンに同行することを志願。
自分の気持ちに寄り添い支える覚悟を見せてくれるラギに、シレンの凍てついた心は次第に溶かされていく…
ついに訪れたゴダイ襲撃の時。
愛を知ったはずの二人に驚愕の真実が告げられるのだった。
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ミーハー気ままな感想を覚え書き(敬称略)
藤原竜也と永作博美
最初は片想い、歳の差、日陰の身、捨てた過去などを乗り越えての恋愛成就。
ヨカッタヨカッタからの突如、出自の発覚による悲劇のはじまり。
父親だと信じていた男に裏切られ、実の父親を殺し、母親と関係を持つ。
ギリシャ悲劇の「オイディプス王」が思い浮かびますね。
このなんとも悲しい重苦しいテーマを最後までテンポよく演じきれたのはさすがの藤原竜也。
『これホントに劇団新感線の舞台?』とまで思わせる世界観を作り出していてとてもステキ。
永作博美も美しく哀しい女性を堂々と表現していてスゴイなあと思いました。
この人の独特のしゃべり方が舞台ではすごく生きていてドラマなどで見るよりずっとヨカッタです。
その他のキャスト
古田新太の淡々としたセリフ回しがキョウゴクの冷淡さをうまく表していていつもながらいいですね。
橋本じゅんとの合間の掛け合いもほっと安心感があって楽しかった。
そしてなんといっても高橋克実。宗教指導者のカリスマ性をあんなにうまく表現できるなんて。
立ち姿も迫力満点だし、声も表情も威圧感半端なく。
怖かったあ。
舞台上での着替えや回転舞台での場面転換などもとても上手くできているなあと感心しきりでした。
あー今回もいい芝居を見ました。
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。