終活で保険はどうする?50代が全解約した理由と「残す・やめる」判断基準

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「終活を始めたよ」と友人知人に話すと、みんな興味津々。「実はうちの親の相続の時は……」「夫の実家でも……」と、次々に体験談や悩みが飛び出してきます。

みんな興味はあるんですよね。でも「まだ現役の年齢だから早い?」「今からやるべきことって何?」と足踏みしているのも事実。

ワタシが実際に終活を始めてみて実感したことは――。

「コレ結構めんどー!もっと歳をとったら、こんな細かい作業は億劫になるだろうな」ということ。

だから、体力と気力があり、頭もクルクル回転しているうちに始めることを強くお勧めします!

今回は、終活の中でも大きな節約効果を生む「保険の整理」について。わが家のケースをご紹介します。

目次
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終活で「保険の整理」が必要な3つの理由

「終活に保険の整理が必要なの?」と思う方もいるかもしれません。でも実際にやってみると、これが一番インパクトが大きかった。

理由① 毎月の支出が劇的に減る

保険は「気づけば払い続けている固定費」の筆頭です。20代・30代に加入したまま見直していない保険が、50代になっても毎月数万円単位で引き落とされていることはよくあります。整理するだけで、老後の家計がぐっとシンプルになります。

理由② 残された家族が困らないように

自分が亡くなったとき、家族が「どんな保険に入っていたか」を把握していなければ、保険金の請求すらできません。生命保険の請求期限は通常3年。知らないまま時効になるケースも実際にあります。

理由③ 「今の自分に必要な保障」は変わっている

子育てが終わり、住宅ローンも終わり、夫婦二人の生活になれば、必要な保障の中身は大きく変わります。若い頃に「万が一のため」と加入した保険が、今の自分には過剰になっていることがほとんどです。

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保険を「残す」か「やめる」か判断する3つの基準

「解約してもいいのかな」と迷うのは当然です。私も最初はかなり怖かった。でも、以下の3つの基準で考えたら、答えが見えてきました。

基準①:子供が独立しているか

生命保険(死亡保障)の本来の目的は、「自分が亡くなったとき、残された家族が生活に困らないようにするため」です。

子供が成人して経済的に独立していれば、高額な死亡保障は必要なくなります。残すとしたら、葬儀費用や相続手続きの費用程度をカバーできる金額で十分です。

基準②:高額療養費制度で医療費を賄えるか

「もし大きな病気をしたら」という不安から、医療保険やがん保険を手放せない方は多いと思います。でも日本には「高額療養費制度」があります。

これは、1ヶ月に支払う医療費が一定額を超えた分を、国が払い戻してくれる制度です。一般的な所得の場合、1ヶ月の自己負担は8〜9万円程度が上限になります。どれだけ大きな手術をしても、です。

貯金がある程度あれば、高額療養費制度を活用することで、民間の医療保険なしでも乗り越えられる可能性は十分あります。

基準③:貯金と年金で老後の生活を賄えるか

毎月高い保険料を払い続けるより、その分を貯金に回して「自由に使える現金」として持っておく方が、介護・リフォーム・旅行など幅広い用途に対応できます。また、65歳以降は年金収入があることも考慮に入れましょう。

「保険で備える」のか「貯金で備える」のか。50代は、この問いを改めて考え直す時期です。

私が全解約・掛け止めにした実体験

がん保険・入院保険 → 解約した理由

上の3つの基準で考えたとき、私の場合は「子供は独立した」「高額療養費制度がある」「ある程度の貯金がある」の3つが揃っていました。

それで判断したのが、がん保険と入院保険の全解約です。

解約返戻金がほぼゼロのものもありましたが、「これ以上掛け捨てで払い続けるより、現金にした方がいい」と割り切りました。

若いころ、会社のデスクにアメちゃんを配りに来る保険の勧誘のおばちゃんに半ば強引に加入させられた保険も、ここで卒業です(笑)。

新入社員は根こそぎ勧誘されました(笑)

終身保険 → 掛け止め(払済保険)にした理由

終身保険は解約せず、「掛け止め(払済保険)」にしました。

掛け止めとは、以後の保険料を払うのをやめて、その時点の解約返戻金をもとに保障を継続させる方法です。「もしもの時」の死亡保障は小さくなりますが、亡くなった時には保険金が入ります。これで葬儀費用や相続手続きの費用を賄う予定です。

保険業界で働く知人たちの羽振りの良さを見ていると、「保険って、安心を買うためのコストとしては結構お高いんだな……」と実感します(笑)。そのコストを、これからは自分たちの楽しみのために使いたいですよね。

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終活で整理しておくべき保険の種類チェックリスト

「どの保険を見直すべきか」が分からない方のために、チェックリストを作りました。まずは手元にある保険証券を全部出して、種類を確認するところから始めてみてください。

  • 生命保険(死亡保険) 子供の独立状況と現在の貯蓄額を考慮して、保障額が適切かを確認。過剰な保障は解約・減額を検討。
  • 医療保険・がん保険 高額療養費制度との兼ね合いで判断。掛け捨て型は特に「本当に必要か」を問い直すポイント。
  • 終身保険(貯蓄型) 解約返戻金の状況を確認。解約するより「掛け止め(払済)」にした方がお得なケースも多い。
  • 火災保険・地震保険 これは継続必須。ただし、補償内容の重複がないかを確認。建物と家財で別々に加入しているケースも。
  • 自動車保険 車を手放したタイミングで解約。等級の引き継ぎルールを事前に確認しておくこと。
  • 共済(県民共済・JA共済など) 月々の掛け金が少なく見落としがちですが、一覧表に必ず記入しておく。

【テンプレート配布】家族が迷わない「保険一覧表」の作り方

保険を整理したら、次は「見える化」です。

いざという時に家族が慌てないよう、一覧表を作成しました。書き方のポイントは「保険会社の連絡先も一緒に書く」こと。

亡くなった後、家族はパニックになっています。「どこに電話すればいいか」がすぐわかる状態にしておくことが、最大の思いやりです。

保険会社種類証券番号契約者期間/払い込み摘要受取人連絡先
○○保険生命保険0000-0000終身/払済み死亡保険○○円0120-xxx-xxx
○○共済積立共済1111-1111毎月○円現積立額○○円0120-xxx-xxx
○○保険火災保険2222-222235年/払済み地震保険付き0120-xxx-xxx
○○保険自動車保険3333-33331年/毎月○円車両保険なし0120-xxx-xxx

保険の見直しは、気力がある「今」が最大のチャンスです。まずは今入っている保険を全部机に出して、一覧表に書き出すところから始めてみてください。

私が実際に使っている項目をまとめた『保険整理シート』のPDFも配布しています。自由に使ってくださいね。

50代で保険を整理して思うこと

無事に子育てを終え、自分たちのことくらいなら何とかなる貯金もできました。もし足りなくなっても、日本は福祉の国。最後は行政を頼ったっていい。

これからは、「毎月の定期的な支出をいかに減らして身軽になるか」が、人生後半戦を楽しく生きるコツだと思っています。

健康が一番安上がり!——それが今の正直な気持ちです。

保険の整理は少し面倒ですが、終わったあとの「スッキリ感」は格別です。月々の出費が減り、通帳の眺めが変わり、なぜか気持ちまで軽くなります。

皆さんも、まずは「引き出しの奥に眠っている保険証券」を全部出してみるところから始めてみませんか?


次のステップ

▼保険の整理が終わったら、次は証券口座です。

▼終活の全体像や他の資産整理については、こちらのまとめ記事もあわせてどうぞ。

▼終活シリーズ一覧はこちらをどうぞ。


※ 本記事の情報は執筆時点のものです。保険制度や高額療養費の自己負担額は変更になる場合があります。最新情報は各保険会社・厚生労働省のウェブサイトでご確認ください。

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