50代からの終活|証券口座の整理術。NISA・iDeCoの期限と出口戦略も考える

「ネット証券で株を運用してるけど、私がもしもの時に家族が気づけないかも…」
「20年前に買った塩漬け株、このまま放置したままじゃなあ…」
そんな不安を抱えていませんか?
生命保険や銀行口座と違い、証券口座(特にネット証券)は本人が整理して伝えておかないと、最悪の場合、大切な資産が誰にも気づかれず放置されるリスクがあります。
今回は「終活」の資産整理編として、私が実践した証券口座の断捨離と、家族が困らないための「資産管理表」の作り方を公開します。

負の遺産?「塩漬け株」と決別する
証券口座を整理する際、一番の重荷になるのが「売るに売れない株」ですよね。
実は私にも、20年前に勢いで購入し、ずーっとマイナス(塩漬け状態)の株があります。最近の株高相場をもってしても、まだマイナス。

めちゃくちゃ高く買ったのね、私…(涙)
これまで見ないふりをしてきましたが、これも立派な終活。残された家族が「このマイナスの株、どうすればいいの?」と困る姿が目に浮かびます。
- 売却のルールを決める: 「今年中に精算する」と期限を決める。
- 損益通算を考える: 他の利益が出ている株と相殺して、節税につなげる。
「いつか上がるかも」という期待を手放し、身軽になることも立派な終活の一歩です。
売却して得た現金を、新NISAの成長投資枠に回してスッキリさせるのも手ですね。
家族に共有するための「証券口座一覧表」
ネット証券は、IDやパスワードがわからなければ、家族はログインすらできません。私は以下の項目を一覧表にまとめました。
証券口座の基本情報
| 証券口座 | 口座番号 | 名義 | 商品 | 摘要 |
|---|---|---|---|---|
| SBI証券 | 00000 | 妻 | 株式 | 特定口座(源泉徴収あり) |
| 〇〇証券 | 12345 | 夫 | 投資信託 | 旧NISAと新つみたてNISA |
| 〇〇証券 | 67890 | 夫 | iDeCo | 個人型確定拠出年金 |
私は、「一覧表にはアプリ名だけを記載し、実際のパスワードはスマホの管理アプリに保存する」という方法をとっています。
「どこを見ればパスワードが分かるか」という場所だけを一覧表に書いておけば、家族への引き継ぎもスムーズですよ。
保有商品の「出口戦略」を整理する
口座があることだけでなく、「いつ、どうやって現金化するか」まで整理しておくと、自分自身の老後資金計画もクリアになります。
株式(特定口座)の内訳
| 商品 | 摘要 | 銘柄 | 取得年 | 非課税期間 | 手数料 |
|---|---|---|---|---|---|
| 株式 | 源泉徴収ありの特定口座 | 〇〇〇〇を100株 | 2000年 | なし | 売買手数料無料 |
SBI証券などは国内株式の売買手数料は無料ですが、売却益には税金がかかります。
投資信託(NISA)の内訳
| 商品 | 摘要 | 銘柄 | 開始年 | 非課税期間 | 手数料 |
|---|---|---|---|---|---|
| 投資信託 | 旧つみたてNISA | S&P500インデックス | 2015年 | 20年 | 信託報酬のみ |
| 新NISAつみたて | 全世界株式インデックス | 2024年 | 無期限 | 信託報酬のみ |
旧つみたてNISAは非課税期間(20年)を過ぎると、自動的に特定口座へ移されて課税されます。
iDeCo(確定拠出年金)の内訳と注意点
| 商品 | 摘要 | 銘柄 | 開始年 | 掛け金 | 手数料 |
|---|---|---|---|---|---|
| iDeCo | 個人型確定拠出年金 | S&P500インデックス | 2020年 | 23,000円/月 | 口座管理手数料は171円/月 給付手数料は440円/回 |
iDeCoは「受け取り方」に期限とルールがあるため、特に注意が必要です。
- 75歳の誕生日の2日前までに請求を行わないと自動的に「一時金」として処理される。
- 出口戦略が必要
- 一時金:退職所得として「退職所得控除」が適用される。
- 年金:雑所得として「公的年金控除」が適用される。
この表の項目をそのまま、Excelやスプレッドシートで作るのがおすすめ。手書きでもOKです。
まとめ:整理してわかった「終わりの把握」の大切さ

自分で手続きしたはずのNISAやiDeCoも、改めて書き出してみると「現金化する時どんな手続きが必要なのかな?」とか「あっ、期限があるんだっけ!」とハッとさせられることが多々ありました。
ほったらかしにできるのが積立投資の良いところですが、「出口戦略」についても把握しておかないと、せっかくの節税メリットが水の泡になりかねません。
もしもの時、家族が迷わず手続きできるように。そして自分自身が安心して残りの人生を楽しむために。
まずは、一覧表に書き出してみることから始めてみませんか?
(50代からの終活|記事まとめ)
▼ 資産の終活:全6回をまとめた記事はこちら

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