染五郎ワールド満載★ゲキ×シネ『阿修羅城の瞳2003』のかんたんレビュー
今回はお久しぶりの阿修羅城です。
ここのところ見続けている天海祐希サンの舞台初見がたしかこの作品でした。
劇団☆新感線の公演もお久しぶりだったハズ。もうおぼろげな記憶がよみがえるのか楽しみです。
では、行ってみよー
<阿修羅城の瞳2003> アシュラジョウノヒトミ2003
2003年8月~9月 東京は新橋演舞場、大阪は松竹座にて公演
脚本/中島かずき 演出/いのうえひでのり
キャスト/ 市川染五郎(現 松本幸四郎) 天海祐希 夏木マリ 高田聖子 橋本じゅん 小市慢太郎 近藤芳正 伊原剛志 他
時に文化文政。巨大都市江戸。
一見平和そうに見えるその裏で、人と鬼との激しい戦いが繰り広げられていた。
江戸の闇から魔を救うために組織された特務機関“鬼御門(おにみかど)”病葉出門(わくらばいずも・市川染五郎)は、そこで“鬼殺し”と恐れられる腕利きの魔事師だったが、
五年前のある事件を境にそれまでの一切を捨て、今では鶴屋南北一座に弟子入りしていた。
が、謎の女つばき(天海祐希)との出会いが、彼の運命を狂わせた。なぜか鬼御門に追われるつばきは彼に、「自分の過去を探してくれ」と頼む。
彼女の瞳の奥に宿る何物かに惹かれていく出門。
執拗につばきを追う鬼御門の先頭に、出門と兄弟同様に育った安倍邪空(あべのじゃくう・伊原剛志)がいた。
鬼御門の頭領十三代安倍晴明を奸計にはめて葬った邪空。
が、彼は更なる力を求めて、鬼を率いる美形の妖かし美惨(びざん・夏木マリ)と手を組み、彼らの前に立ちはだかる。鬼の王“阿修羅”の哀しき因果に操られ、千年悲劇の幕が開く。
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その先にあるのは、滅びか救いか─。
ミーハー気ままな感想を覚え書き(敬称略)
市川染五郎と天海祐希
まずは二人とも若い!ツヤツヤしてる!(市川染五郎が30歳、天海祐希が36歳)
登場シーンからザッツ・染五郎ワールド。
見得やら殺陣やらの歌舞伎調のところだけでなく、セリフをしゃべってもしゃべらなくても上手から下手へ移動するだけでも男の色気に目を奪われてしまう。
花道を駆け抜けていく姿は特にいい!
着物の裾をからげる仕草や後ろに控えて立っている姿さえ美しくて、さすが歌舞伎役者は格が違うんだなあと感心しきり。
他の役者とセリフを交わしてるんだけど、染五郎だけシールドの中で芝居してるみたい。
まるで別の惑星との宇宙交信ってカンジだった。
そんな染五郎でも、贋鉄斎(橋本じゅん)とのからみのあの世界観にはうろたえてたよね。
あの困った顔はおかしかった。
天海祐希は『恋する女』ってのが苦手なんだねえ。どの芝居を観てもいつもそう思う。
ただ、転生して阿修羅になってからの美しさとオーラはさすがです。
あの凄みは富田靖子では出せない。
阿修羅と出雲のからみシーンの天海祐希と市川染五郎はそりゃもう美しい。
あのシーン映像を見るためだけに何度でも再見したい素晴らしい作品です。ゲキシネ最高!
その他のキャストについて
伊原剛志も夏木マリも安定の芝居で安心して世界観にどっぷり浸れます。
そんななか突如、高田聖子や橋本じゅんの劇団メンバーが新感線★ワールドをぶっ込んでくるところが楽しい。
序破急とてもバランスのとれたいい作品です。
《ゲキ×シネ総選挙》Top10に選ばれるといいな
今日はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。