福士蒼汰の笑顔!!ゲキ×シネ『髑髏城の七人 Season月《上弦の月》』のかんたんレビュー
今週は火曜日19時からの夜の回を仕事終わって映画館に駆け込んで観てきました。
Season月は若い舞台俳優を中心に集めた構成になっていて、<上弦の月>も福士蒼汰を中心にメインどころは20代。『若気の至り』を前面に出したスピード感あふれる超若ドクロ。
映像画面だけでも若さの熱気がバンバンあふれてたので生舞台はさぞかしだったでしょう。
上映終了は23時。帰りの電車の中でも、家に戻ってベッドに入ってからもしばらく興奮冷めずなかなか寝付けませんでした。
やっぱ若いっていいよなあ
『ワタシもとうとうこのセリフを連発するようになったのかあ』とひとり感慨にふけっています。
では、今回も行ってみよー
『髑髏城の七人 Season月《上弦の月》』 どくろじょうのしちにん~シーズンつき じょうげんのつき
2017年11月から2月までIHIステージアラウンド東京にて公演
脚本/中島かずき 演出/いのうえひでのり
キャスト/福士蒼汰 早乙女太一 三浦翔平 須賀健太 平間壮一 高田聖子 渡辺いっけい 他
天正十年、本能寺の変から数日後の安土城。織田信長の居城であったこの城が炎に包まれる中、天守閣の一角に飾られていた異形の南蛮鎧“天魔の鎧”の前に、突如謎の男が現れる。この男こそ、のちの<天魔王(早乙女太一)>だ。
時は流れ、天正十八年。豊臣秀吉の手により天下統一がなされる直前の、関東荒野。黒ずくめの甲冑を身に着けた一大武装集団・関東髑髏党の鉄機兵たちが、誰かを探しながら村々を荒らしまわっていた。すると彼らの前に、まさに追っていた<霧丸(平間壮一)>が現れる。髑髏党の根城である髑髏城の絵図面を持っていたために追われていた霧丸は、髑髏党を潰すために強い味方を連れて来たと宣言する。そこに現れたのは派手な身なりの傾奇者たち“関八州荒武者隊”だった。背中に大刀をくくりつけた頭目の<兵庫(須賀健太)>を筆頭に、勢いだけはある荒武者隊だがあっという間に鉄機兵に叩きのめされてしまう。仲間のはずだった<小田切渡京(粟根まこと)>にも裏切られ、捕まりそうになるが隙を見て逃げ出そうとする霧丸。だが、その前に傘を持った着流しの男が立ちふさがる。男は<捨之介(福士蒼汰)>と名乗った。「ここで逃げちゃいけねえ」と霧丸を諭す捨之介は兵庫らと共に髑髏党に反撃、なんとか追い払う事に成功。しかし傷だらけの霧丸の様子に気づいた捨之介は、ひとまず兵庫の案内で“無界の里”へ向かうことにする。
色里である“無界”は宿場も兼ねているため、旅人も大勢いてにぎやかな街だ。その中には、たった今到着した様子の牢人<狸穴二郎衛門(渡辺いっけい)>の姿もある。そこに華やかな遊女たちを引き連れ、顔見世で登場したのはこの里一番と評判の<極楽太夫(高田聖子)>。歳の差をものともせず言い寄る兵庫を軽くいなしつつも、気風のいい極楽太夫は霧丸を匿ってやることにする。
その夜、霧丸はこっそり里を抜け出すが、すぐに髑髏党に囲まれてしまう。捨之介、さらには無界の里の主人である<無界屋蘭兵衛(三浦翔平)>が助けに入るが、なんとそこに関東髑髏党党首の天魔王も姿を現す。実は捨之介、蘭兵衛とこの天魔王の三人はかつて信長のもとで共に時間を過ごした間柄だったのだ。しかし信長の持ち物だったはずの“天魔の鎧”を着込んでいる天魔王には、捨之介や蘭兵衛の刀も、その場に駆けつけた二郎衛門が撃った鉄砲もまったく効かない。だが、何かに気づいた天魔王たちはあっさりとその場を去っていく。
このままでは髑髏党二万人には歯が立たないと悟った捨之介は、無界の里を守るため、そして天魔王の企てを止めるためには秘策があるからと、蘭兵衛と霧丸には「三日待つように」と告げ、姿を消す。そして孤高の刀鍛冶<贋鉄斎(市川しんぺー)>の暮らす山奥の鍛冶場を訪ねた捨之介は、昔馴染みの贋鉄斎に無敵の鎧を叩き斬る“斬鎧剣(ざんがいけん)”を打ってほしいと頼みこむ。
しかし捨之介の帰りを待つことなく、蘭兵衛はある決意を持って天魔王が待つ髑髏城へとひとりで向かう。その後を追い、霧丸もまた同じく不気味にそびえたつ漆黒の城の中へと忍び込むのだった……。
各自の思惑は果たしてどんな運命を呼び込むのか? そして荒れ果てた関東平野で再び出会うべくして出会ってしまった、捨之介、天魔王、蘭兵衛、この三人の宿命とは??
http://www.geki-cine.jp/tsukidokuro-jyougen/
ミーハー気ままな感想を覚え書き(敬称略)
福士蒼汰の捨之介(すてのすけ)
これが初舞台だそうで上演当時は24歳。まっすぐな捨之介がとってもよかったです。
ワタシの印象はもうずーっと『あまちゃん』の種市先輩のまま。南部ダイバー魂のままでした。
生舞台は見ていないので、今回でようやく更新されました。
ただ殺陣や立ち回りは危なかしくって、特に百人切りのシーンは見てられなかったけど。
それでもあふれる若さとあの華やかな笑顔で最後まで乗り切った!オールオッケー!!
最後の決め台詞「よせよ。ガラじゃないや。」なんて今までの中で一番良かったと思う。
よおーし!いいぞって声に出そうだったもん
ああいう最後にパシッとキメられるところがスターの素質なんだなあと感心しました。
笑顔がとっても素敵。今さらながらファンになりましたよ。
早乙女太一の天魔王(てんまおう)
もう、ほんとステキ。なんでしょ、このひと。森山未來版とまた違った天魔王の狂気と素の顔。
蘭丸への「お務め、ご苦労」のシーンなんてもうサイコー。
セリフ回しだけでなく首の傾げ方、扇子の使い方、マントの翻し方までひとつひとつの所作がもう天魔王なのよ。
今回の天魔王は死んでないよね。アノヒトは絶対生きてるね。って思わせるぐらいの存在感。
殺陣も相変わらず素晴らしい。もう早乙女太一の殺陣のシーンだけずーっと見てたいぐらい。
そういう動画どこかにないかなあ
今回も見れてヨカッタ。ほんとに好きです。キュンキュンしっぱなしです。
前回まで森蘭丸は早乙女太一しかいない!!と思ってたのに。天魔王も早乙女太一しかいない!!
三浦翔平の無界屋蘭兵衛(むかいやらんべえ)
上演当時は29歳。へえーこの人もすごく顔小さいのねえ。
今回はとても力強い男くさい蘭兵衛さんになりましたね。
信長に愛された森蘭丸というより、天魔王によって刺激を受けて男が目覚めたみたいな感じかな?
森蘭丸に戻ってからは特に、しゃべり方も仕草もどんどん天魔王に似てくるし。
今回のメンバーは男ばかりで極楽大夫との色恋沙汰もなさげだからしょうがないか。
これはこれでヨカッタです
須賀健太の抜かずの兵庫(ぬかずのひょうご)
実は今回一番驚いたのがこの兵庫役の須賀健太。すばらしくヨカッタ。
上演当時は23歳。子役からの人だって認識で名前も知ってるけど、あまり注目してなかった。
ところがびっくり!
背は低いけど顔は派手だし、口も達者で声も通る。動きも大きくてバネがあって軽快で、バク転だって軽々。感情の切り替え早くて表情もコロコロ変える。まさに傾奇者(かぶきもの)の頭目にぴったり。
今までで一番若い兵庫だけど、歳上の高田聖子の極楽太夫への恋慕を語る最後のシーンで「あんたはずっと先を行ってるつもりかもしれねえが、俺は足が速えんだ。絶対追いついて追い抜いて、前からきっちり受け止める。」っていうセリフにはきゅんとなったよん。
ほんと若いっていいね。
(ただ、父親とはちょっと歳が離れすぎてムリがあったかな?)
いやあよかった。ほん素敵な兵庫でした。
ワタシのベストオブ兵庫になったかも。
その他のキャスト
高田聖子の極楽大夫がとってもいい!大胆な露出と姉御気質で、全体的にエロくってサイコー。
歌にダンスにラップそれに関西弁まで披露して、まさしく頼りがいのある姉さん!って感じです。
渡辺いっけいの狸穴治郎衛門もヨカッタ。序盤のテンポの速いセリフ回しはさすが初期劇団員。高田聖子との間取りのカンジも心地よかったです。
市川しんぺーの贋鉄斎も声がいいですねえ。劇団「猫のホテル」は拝見したことがないのですが、この方の声と動きには安心感があります。
若い役者たちの勢いで進んでいく芝居をこの三人がガッチリ受けて支えているからこその安心感。そして心地よいテンポ感。『超若ドクロ』『若気の至り』バッチ来い!って感じでした。
あー今回も楽しかった
ゲキ×シネのために毎週通うのははっきり言って大変だけど、やっぱり来週も見よう。
熟練の芝居もいいけどこうやって若い役者のパワーある芝居も観なきゃなあと強く思いました。
でも他の芝居を見に行く時間がないのよねー
では今日はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございましたっ。
今週もがんばって仕事するよー